東京都八王子市散田町の辻野クリニックでは、泌尿器科専門医がAGA(男性型脱毛症)の診療を行っています。当院が第一選択としているのは、デュタステリドの内服とミノキシジルの外用を組み合わせた治療です。どちらも日本皮膚科学会のガイドラインで推奨度A(強く勧められる)と評価されている治療法で、飲み薬と塗り薬それぞれに役割があります。JR中央線「西八王子駅」から徒歩圏内、八王子市・日野市・あきる野市など多摩地域からご来院いただいています。

当院のAGA治療 ─ 3つの考え方
1泌尿器科の専門医が診療します
デュタステリドは、もともと前立腺の病気の治療でも使われてきた薬です。当院では、その作用・副作用、そしてPSA(前立腺がんの検査値)への影響まで理解したうえで処方します。
2「内服」と「外用」の2本立てで治療します
抜け毛の進行を抑える内服薬(デュタステリド)と、髪を育てる外用薬(ミノキシジル)。作用の異なる2剤を併用することを基本としています。
3血液検査で安全を確認しながら続けます
AGA治療は長期間続ける治療です。当院では必要に応じて血液検査を行い、体への負担がないかを確認しながら継続します。
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当院のAGA治療方針|デュタステリド内服+ミノキシジル外用

AGA治療でよくある誤解が、「飲み薬か、塗り薬か、どちらかを選ぶもの」という考え方です。実際には、この2つはまったく違う働きをする薬です。片方だけでは、抜け毛を止められても髪は増えにくく、髪を育てても抜け毛は止まりません。だからこそ当院では、内服と外用の併用を基本としています。

薬剤 役割 作用のしくみ
デュタステリド
(内服・飲み薬)
抜け毛を抑える(守り)
AGAの進行そのものを止める
脱毛の原因となる男性ホルモンDHTを作る酵素(5α還元酵素)の1型と2型の両方をブロックします。
ミノキシジル
(外用・塗り薬)
髪を育てる(攻め)
発毛・育毛をうながす
頭皮の血流を改善し、毛を作る細胞に直接働きかけて、髪の成長期を長く保ちます。

ガイドライン上の位置づけ/日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、デュタステリド内服・フィナステリド内服・ミノキシジル外用(男性は5%)の3つが推奨度A(行うよう強く勧める)とされています。当院の治療は、このうち内服と外用を組み合わせた形です。

なぜ「泌尿器科」でAGA治療を受ける意味があるのか

1. デュタステリドは、泌尿器科が長く使ってきた薬です

デュタステリドは、男性ホルモンの働きを抑える「5α還元酵素阻害薬」という種類の薬です。同じ成分の薬は、以前から前立腺肥大症の治療薬として泌尿器科で使われてきました。当院の院長は泌尿器科専門医として、この薬がどのように効き、どのような副作用が起こりうるかを日常診療のなかで扱ってきました。

AGA治療は「髪の問題」に見えますが、使う薬は男性ホルモンに働きかける薬です。その意味で、男性ホルモンと前立腺を専門とする泌尿器科は、この薬をもっとも扱い慣れた診療科のひとつだと考えています。

2. PSA(前立腺がん検査)への影響まで見据えて処方します

ここは、意外と説明されないまま処方されている大切な点です。デュタステリドやフィナステリドを服用していると、前立腺がんの検査に使うPSAという数値が、おおよそ半分まで下がります。これを知らずに健康診断でPSA検査を受けると、本来なら「要注意」の値が「正常」に見えてしまうおそれがあります。

当院では服用開始前後のPSA値を把握し、「服用中であること」を前提に数値を読むようにしています。40代以降でAGA治療を始める方にとって、これは髪の悩みと同じくらい大切な安全管理です。

3. 男性の体の悩みを、まとめて相談できます

薄毛と同時に、頻尿・排尿の勢いの低下・ED(勃起不全)などを気にされる方は少なくありません。当院は泌尿器科・婦人泌尿器科を専門とするクリニックですので、こうしたお悩みも同じ診察室でまとめてご相談いただけます。

AGA(男性型脱毛症)とは

AGAとは Androgenetic Alopecia の略で、日本語では「男性型脱毛症」といいます。額の生え際や頭頂部の髪が細く短くなり、少しずつ薄くなっていく状態です。思春期以降にはじまり、早い方では20代から進行します。日本人男性の約30%にみられると報告されており、決してめずらしいものではありません。

大切なのは、AGAが自然に治ることはなく、放置すれば少しずつ進行するという点です。逆に言えば、早く始めるほど守れる髪が多く残っています。

AGAの原因|DHT(ジヒドロテストステロン)の影響

血液中には男性ホルモンのテストステロンが流れています。これが毛根の周辺で5α還元酵素(AGAの原因物質を作る酵素)によってDHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンに変換されます。

DHTには、髪が伸びる期間(成長期)を短くしてしまう働きがあります。その結果、髪は太く長く育つ前に抜け、細く短い毛(軟毛)が増えていきます。これがAGAで薄毛が進むしくみです。なお、AGAには遺伝的な体質も関係するとされています。

こんな変化はAGAのサインです(セルフチェック)

  • 細くて短い髪の毛が増えてきた
  • 髪にハリ・コシがなくなってきた
  • 地肌が透けて見える。髪が濡れているときに地肌が目立つ
  • 髪型がまとまりにくくなった
  • 髪がぺちゃんこになりやすい
  • 父方・母方の親族に薄毛の方がいる

ひとつでも当てはまるものがあれば、一度ご相談ください。AGAかどうかの判断、そしてAGA以外の脱毛症(円形脱毛症や甲状腺の病気などによる脱毛)との見きわめも、医療機関で行う大切な役割です。

デュタステリドとフィナステリドの違い|当院がデュタステリドを第一選択とする理由

AGAの飲み薬には、大きくデュタステリドとフィナステリドの2種類があります。どちらもガイドラインで推奨度Aの薬ですが、DHTを作る酵素の「どこまでを抑えるか」が異なります。

  デュタステリド
(当院の第一選択)
フィナステリド
抑える酵素 5α還元酵素 1型・2型の両方 5α還元酵素 2型が中心
国内での承認 男性における男性型脱毛症
(2015年9月承認/先発品名 ザガーロ®)
男性における男性型脱毛症
(2005年承認/先発品名 プロペシア®)
ガイドライン推奨度 A(行うよう強く勧める) A(行うよう強く勧める)
臨床試験での比較 24週後の毛髪数・毛髪の太さの増加について、フィナステリド1mgより統計学的に有意に高い結果が報告されています(デュタステリド0.5mg/出典は本ページ末尾) プラセボ(偽薬)と比べて明確な有効性が確認されています
主な副作用 性欲減退、勃起機能の低下、肝機能値の変動など 性欲減退、勃起機能の低下、肝機能値の変動など

当院では、1型・2型の両方を抑えられる点と、上記の比較試験の結果を踏まえ、デュタステリドを第一選択としています。ただし、これは「フィナステリドが不適切」という意味ではありません。副作用が出た場合、体質や併用薬の関係で合わない場合、費用面のご希望がある場合など、フィナステリドが適していることもあります。どちらを選ぶかは、診察のうえで一緒に決めていきます。

効果には個人差があります。上記は臨床試験で得られた平均的な結果であり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。また、内服は3〜6ヶ月以上の継続が必要で、効果を感じるまでには時間がかかります。

ミノキシジルは「外用(塗り薬)」を選びます

ミノキシジルには、頭皮に塗る外用薬と、飲む内服薬(いわゆるミノキシジルタブレット)があります。当院では外用薬のみを用いています。理由は、日本国内での位置づけがまったく違うからです。

ミノキシジル外用(当院で使用)

男性の5%外用は、日本皮膚科学会ガイドラインで推奨度A(強く勧める)。複数の質の高い臨床試験にもとづいて評価された、発毛・育毛の標準的な治療です。副作用は主に頭皮のかゆみ・発赤など局所的なものです。

ミノキシジル内服(当院では扱いません)

日本ではAGA治療薬として承認されていません。同ガイドラインでは行うべきでない(推奨度D)と位置づけられています。全身に作用するため、循環器系への影響や肝機能値の変動、全身の多毛などが報告されています。

個人輸入・海外通販でのミノキシジル内服にご注意ください。
インターネットの個人輸入や一部のオンライン診療で、内服のミノキシジルが用いられている場合があります。この薬はもともと重症の高血圧の治療薬として開発されたもので、全身の血管に作用します。動悸・むくみ・血圧低下といった循環器系への影響や、肝機能値の変動が報告されており、本来は定期的な血液検査で肝機能などを確認しながら使うべき薬です。検査を伴わずに継続することは、当院ではおすすめできません。すでに服用中の方も、一度ご相談ください。

安全に続けるための検査と管理

血液検査で体の状態を確認します

AGA治療は数年単位で続けることが多い治療です。当院では必要に応じて肝機能などの血液検査を行い、薬が体に負担をかけていないかを確認します。「効くかどうか」だけでなく「安全に続けられているか」を診るのが、医療機関で治療を受ける意味だと考えています。

知っておいていただきたいこと

  • 初期脱毛/治療開始から1〜2ヶ月ごろ、一時的に抜け毛が増えることがあります。新しい髪に生え変わる過程で起こるもので、多くは自然に落ち着きます。
  • 主な副作用/内服では性欲減退・勃起機能の低下・肝機能値の変動など、外用では頭皮のかゆみ・発赤などが報告されています。気になる症状があれば、すぐにご相談ください。
  • 女性・お子さまは服用できません/特に妊娠中・妊娠の可能性のある女性は、カプセルから漏れた薬剤に触れることも避けてください。
  • 献血について/デュタステリドを服用中および中止後一定期間は、献血ができません。献血をご予定の方は事前にお伝えください。
  • PSA検査について/服用中はPSA値が低く出ます。他院で前立腺の検査を受ける際は、必ず服用中であることをお伝えください。

治療の流れ

  • ご予約初診の方はお電話または初診予約フォームからご予約ください。
  • 診察・問診薄毛の状態、これまでの経過、ご病気やお飲みの薬などを確認します。AGA以外の脱毛症の可能性も含めて診察します。
  • 治療方針のご相談内服・外用それぞれの効果と副作用、費用、続ける期間についてご説明し、ご希望をうかがったうえで方針を決めます。
  • 必要な検査・処方必要に応じて血液検査を行い、お薬を処方します。
  • 定期的な再診効果と体調を確認しながら継続します。ご自身では気づきにくい変化も、経過を追うことで判断できます。

AGA治療の費用(自由診療・自費)

AGA(男性型脱毛症)の治療は健康保険が適用されない自由診療となり、費用は全額自己負担です。

デュタステリド(内服)30日分 4,000円
ミノキシジル(外用) 5,000円

※価格はすべて税込です。
※上記のほか、初診料・再診料、血液検査を行う場合の検査費用が別途かかります。
※自由診療のため、費用は全額自己負担となります。医療費控除の対象外です。
※お支払い方法・最新の価格は受付までお問い合わせください。

よくある質問(AGA治療)

AGAは何科を受診すればよいですか。皮膚科と泌尿器科のどちらがよいのでしょうか。
どちらでも受診できます。皮膚科は頭皮や皮膚の状態を診る専門科であり、泌尿器科は男性ホルモンと前立腺を専門とする科です。AGAの内服薬は男性ホルモンに働きかける薬で、PSA(前立腺がんの検査値)にも影響します。当院では泌尿器科専門医が、そうした全身への影響も含めて診療します。
デュタステリドとフィナステリド、どちらを選べばよいですか。
当院はデュタステリドを第一選択としています。DHTを作る酵素の1型・2型の両方を抑えられ、比較試験でも毛髪数・毛髪の太さの増加が有意に高かったと報告されているためです。ただし副作用の出方や体質、ご予算によってはフィナステリドが適していることもあります。診察のうえで一緒に決めましょう。
効果が出るまでどのくらいかかりますか。
一般に3〜6ヶ月の継続が目安です。髪の生え変わりの周期に合わせて効果があらわれるため、1〜2ヶ月で判断はできません。開始から1〜2ヶ月は初期脱毛として一時的に抜け毛が増えることもあります。まずは6ヶ月続けていただくことをおすすめしています。
ミノキシジルの内服薬(ミノキシジルタブレット)を処方してもらえますか。
当院では処方していません。内服のミノキシジルは日本国内でAGA治療薬として承認されておらず、日本皮膚科学会のガイドラインでも行うべきでない治療(推奨度D)とされています。全身に作用するため循環器系への影響なども報告されています。当院では推奨度Aの外用薬をお使いいただきます。
すでに個人輸入や他院でミノキシジルの内服を続けています。相談できますか。
ご相談ください。血液検査で肝機能などの状態を確認し、今後の治療方針を一緒に検討します。ご自身で判断して急に中止するより、まず状態を確認することをおすすめします。
副作用が心配です。どのような症状がありますか。
内服では性欲減退や勃起機能の低下、肝機能値の変動などが報告されています。外用では頭皮のかゆみや発赤などです。多くは軽度ですが、気になる症状があれば中止も含めて対応しますので、すぐにご相談ください。必要に応じて血液検査で確認します。
血液検査は必ず必要ですか。
治療内容や年齢、ほかにお飲みの薬によって判断しますが、長期間続ける治療ですので、肝機能などを確認しておくことをおすすめしています。安全に続けるための大切な確認です。
保険は使えますか。費用はいくらかかりますか。
AGA治療は自由診療のため、健康保険は使えず全額自己負担です。デュタステリド(内服)30日分が4,000円、ミノキシジル(外用)が5,000円(いずれも税込)です。このほか診察料、血液検査を行う場合の費用が別途かかります。
治療をやめると元に戻りますか。
AGAは進行する体質によるものですので、中止すると再び進行に向かうと考えられています。長く続けることを前提に、無理のない形をご相談ください。
20代でも受診できますか。
できます。AGAは早い方では20代から進行します。治療は「今ある髪を守る」ことが基本ですので、気になった段階で受診されるほうが有利です。
通院はどのくらいの頻度になりますか。
開始後しばらくは1〜3ヶ月ごとの受診をお願いしています。状態が安定すれば間隔を調整します。八王子市内・西八王子駅周辺の方だけでなく、日野市・あきる野市など近隣からも通院いただいています。
予約は必要ですか。
初診の方はお電話(042-666-7064)または初診予約フォームからご予約いただけます。人目が気になる方は、比較的落ち着いている時間帯をご案内することもできますので、お電話の際にお伝えください。

院長からのメッセージ

AGA治療は、いま多くの選択肢があります。手軽さを重視した治療も広がっていますが、使われている薬の効き方や体への影響は、それぞれ大きく異なります。

私は泌尿器科医として、男性ホルモンに関わる薬を長く扱ってきました。だからこそ、効果が確かめられている薬を、必要な検査をしながら使うという当たり前のことを大切にしたいと考えています。

髪のことは相談しにくい話題かもしれません。それでも一度ご相談いただければ、いまの状態と、これからできることを率直にお伝えします。八王子で、長くお付き合いできる治療を一緒に考えましょう。

辻野クリニック 院長 辻野 進

診療時間・アクセス

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あわせてご覧ください

■ 参考文献・出典

  • 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」
  • Gubelin Harcha W, et al. A randomized, active- and placebo-controlled study of the efficacy and safety of different doses of dutasteride versus placebo and finasteride in the treatment of male subjects with androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 2014;70(3):489-498.
  • デュタステリドカプセル(AGA治療薬)電子添文

執筆者

辻野クリニック 院長

辻野 進

診療領域

泌尿器科・婦人泌尿器科

資格

日本泌尿器科学会専門医・指導医

略歴

1987年 東京医科大学卒業、国家試験合格
1991年 東京医科大学泌尿器科助手
2001年 東京医科大学八王子医療センター泌尿器科講師
2002年 辻野クリニックオープン

本ページは自由診療(自費診療)に関する情報を含みます。治療の効果には個人差があり、記載の効果を保証するものではありません。

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